お役立ちコラム

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屋根材の耐久性はどのくらい?屋根材の種類や特徴と修理費用の目安

住宅の屋根といえば、昔は瓦屋根の住宅が多かったですよね。
ですが、今では屋根の素材には様々なものがあります。
屋根材の種類ごとの耐久性や、その特徴、修理費用の目安についてまとめます。

屋根材の耐久性はどのくらい?屋根材の種類や特徴と修理費用の目安

屋根材種類と特徴

現在、一般的に使われている屋根材は6種類あります。
それぞれの特徴や耐用年数についてまとめます。

日本瓦

一般的に、屋根瓦といえば和風建築の屋根材として知られる日本瓦です。
日本瓦は一般的には陶器です。
素材は粘土で一度素焼きし、さらに釉薬をかけて焼いて作ります。

耐久性が高く遮音性や断熱性も高い屋根材の1つです。
釉薬で仕上げてあるため、日本瓦は塗装の必要がありません。

日本瓦の耐用年数は50~60年で、25~30年に一度程度、瓦の状態を確認するなどのメンテナンスを実施します。
陶器なのでどうしても重量があります。

セメント瓦

陶器でできた日本瓦とは違い、セメント瓦はモルタルを成形、塗装して作ります。
形は日本瓦と似ていますが、素材がモルタルなので表面に塗装を施す必要があります。
耐用年数は比較的長く、30年以上は持ちます。
ただし、塗膜は10年程度すると劣化するため、劣化し水が染み込む前に再塗装する必要があります。

日本瓦に比べると、衝撃に弱く割れやすいのも特徴でしょう。
セメント瓦は型さえあれば様々な形状で作れます。
また塗装仕上げなので、カラーバリエーションが多様で、デザインを選べる楽しさがあります。

スレート

粘板岩を板状にして作られる屋根材で、最大の特徴は薄くて軽い点でしょう。
セメントや天然石を使い作られますが、一般的にはセメントで作られます。
セメントで作られた化粧スレートは安くて扱いやすい素材です。

天然石を使ったものは高級感がありますが、価格が高価なので一般的ではありません。
地震に強い屋根材なので、地震が多い日本では利用頻度が高い屋根材です。
ただし、耐衝撃性や断熱性などが低めです。

スレート自体の耐用年数は25~30年です。
化粧スレートは表面の塗装により様々な色合いで屋根が作れますが、塗料の種類によっては10年程度すると塗膜が劣化してきます。

ガルバリウム鋼板

金属屋根材の1つで、耐久性や耐候性、さらに防火性も高い特徴を持っています。
重量も軽いため、躯体に負担がかかりにくい屋根材といえるでしょう。
ガルバリウム鋼板も、塗装することで様々な色合いの屋根が作れます。
金属製の屋根材ですが、錆に強く、素材自体の耐用年数は30年以上です。

ただし、塗装されているため塗膜の劣化が起こります。
塗料によりますが10~15年に一度は塗り直しなどのメンテナンスが必要です。

アスファルトシングル

海外では一般的な屋根材で、シングル屋根ともいわれます。
誕生したのは北米で、今から100年以上前のことです。
ガラス基材にアスファルトを浸透させ、さらに表面に石粒を吹き付けた屋根材です。
石粒の色合いにより、様々な色合いのシングル屋根材が作れます。

形状が薄いシート状で、非常に軽いのが特徴的です。
耐震性や防音性・防水性に優れ、デザイン性もあります。
金属ではないため、さびる心配もありません。
耐用年数も比較的長く20~30年程度です。

ただし、軽いため強風により吹き飛ぶ心配があります。
また、表面に塗布された石粒の剥落が起こるため、こまめなメンテナンスも必要です。
塗装は10年程度の間隔で実施すると長持ちします。

トタン

屋根材の中では、施工費や材料費が安いのがトタンでしょう。
鋼板に亜鉛でメッキを施したもので、軽量で耐震性が高い点がメリットです。
塗料により様々な色合いの屋根が作れます。
耐用年数は10~20年と短く、こまめなメンテナンスが必要です。

比較的薄い屋根材なので、断熱性や防音性はあまり高くありません。
また、金属の屋根材なので錆の心配があります。
こまめに塗装するなどのメンテナンスが必要です。

屋根材ごとの修理費用を比較

屋根材に不具合が生じたときの修理費用が、どの程度かかるかを比較しましょう。
それぞれ1平米あたりの修理費用は、以下の通りです。

・日本瓦:9,000~12,000円
・セメント瓦:6,000~8,000円
・スレート屋根:5,000~13,000円
・ガルバリウム鋼板:6,000~9,000円
・アスファルトシングル:5,000~6,000円
・トタン:5,000~6,000円

また、それぞれの屋根材のメンテナンス頻度が違います。
例えば日本瓦の場合、瓦の状態を確認する必要があっても不具合がなければメンテナンスは不要です。

ですが、トタンは耐用年数そのものが短いため、塗装をこまめにすることや10~15年に一度程度吹き替えを実施します。
屋根材のメンテナンスは、メンテナンス費用にプラスし足場費用も必要になることも忘れないようにしましょう。

まとめ

屋根材には様々な種類があり、特徴にも違いがあります。
屋根材選びは住宅のデザインに合わせるだけではなく、メンテナンス頻度なども考え検討するとよいでしょう。

株式会社LSPは屋根のメンテナンスや修繕も手掛けています。
お悩みの方はご相談ください。

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