お役立ちコラム

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防音リフォームの特徴を解説!費用相場やメリット・注意点とは

快適な生活を妨げる原因の1つに「音」があります。
外部からの音を防いだり自宅で出す音が外に漏れるのを防いだりするためには、防音リフォームが有効です。
なお、防音リフォームには複数の種類があり、目的に応じて選ぶ必要があります。

今回は、防音リフォームの種類や費用相場、実施する際の注意点を紹介します。

防音リフォームの特徴を解説!費用相場やメリット・注意点とは

防音リフォームは主に2種類

防音リフォームは、外の騒音が室内に聞こえないようにする工事と、屋内の音を外に聞こえないようにする工事の2種類があります。
ここでは、それぞれの防音リフォームの代表例を紹介します。

1.外からの騒音を防ぐリフォーム

外の音が家の中に入ってこないようにする防音リフォームには、以下のような方法があります。

・内窓を取り付けて窓を2重にする
・窓ガラスを防音ガラスに交換する
・壁の内側に防音材を入れる
・家の外壁を防音仕様にする

外からの音は、主に窓から入ってきます。
また、窓を閉めても壁が薄い場合は音が壁を貫通して聞こえるケースもあるでしょう。
したがって、壁や窓をリフォームして外からの音をシャットダウンする方法が有効です。

窓や壁のリフォームは屋内の音を屋外に漏らさないためにも利用できます。

2.家の中の音を外に出さないためのリフォーム

家の中の音を外に出さないためのリフォームとしては、上記にご紹介したリフォームのほか、以下のようなリフォームが効果的です。

・部屋のドアを防音仕様に変える
・床の下に遮音材や防音材を入れる
・防音室を造る

ドアや床に防音リフォームを施すことで、屋内で発生した音を外に出さないだけでなく、特定の部屋からほかの部屋に音が漏れないようにもできます。

例えば、防音室を造れば、中でカラオケをしたり楽器演奏の練習ができたりします。
また、子どもが小さい場合は床や壁に防音リフォームを行えば、足音や声をほかの部屋の伝わるのを防げるでしょう。

ピアノや弦楽器の練習を家で長時間行いたい場合や、活発な子どもが複数いるご家庭におすすめのリフォームです。

防音リフォームはいくらから行える?

ここでは、防音リフォームを実施する場合の費用相場について解説します。
リフォームは規模や方法がいろいろあるため、一口に「防音リフォーム」といっても値段に幅があります。
防音リフォームを検討している方は、行う目的と予算を明確にしてからリフォーム業者に相談に行くのがおすすめです。

内窓をつけるなど部分的な場合

窓やドアなどの部分的なリフォームの場合、数万円~50万円程度で実施できます。
例えば、家が幹線道路に面していて昼間は車の交通音がうるさく何とかしたい場合などは、窓を二重窓にするだけでも効果的です。

また、窓を2重窓に、扉を防音扉にしたうえで床に防音カーペットを敷けば子どもが多少大きな音を出したり走り回ったりしても、階下や外にひびきにくくなるでしょう。

防音効果は、内壁の中に消音材や吸音材を入れたり、外壁に防音効果の高いサイディングを貼ったりするほうが高くなります。
しかし、内壁・外壁の防音リフォームは工事が大がかりになりがちなのと、1㎡あたり数千円~の費用がかかるため、広い部屋ほど費用がかかるでしょう。
よく検討してください。

防音室を作る場合

防音室とは、壁・床・ドア・窓すべてが防音仕様になっている部屋です。
カラオケルームを想像するとイメージしやすいでしょう。

防音室は、部屋の中に組立式の防音室を設置する方法と、床・壁・窓・ドアをすべて防音仕様に造り変える方法があります。
組立式の防音室は50万円~、部屋を防音仕様にリフォームする方法は250万円~が相場です。
防音室の使用目的によってもおすすめの方法が異なります。

例えば、小型の楽器を演奏したりカラオケを楽しんだりしたい場合は、組立式の防音室でも十分です。
一方、複数人で利用したりピアノなど大型楽器の練習のために使ったりしたい場合は、部屋を防音室に造り変える方法が適しています。

防音リフォームをする際の注意点

最後に、防音リフォームを実施する際の注意点を紹介します。
防音リフォームの特性や限界を知って、防音リフォームの実施を検討してください。

すべての音をカットすることはできない

外から入る音をすべてカットする、もしくは家の中で発生する音を外に完全に漏らさないようにすることはできません。
完全に音が入ってくるのを防いだり、外に音が漏れないようにしたりするリフォームでは難しいでしょう。
したがって、「家の中で大声を出したり好きなように跳んだりはねたりしたいので、防音リフォームをしたい」と思っていると、後悔する可能性もあります。

振動はカットできない

音は振動と共に伝わります。
音をカットできても、振動を防ぐ処置を施さなければ振動は遠くまで伝わっていきます。

例えば、電子楽器をヘッドホンをつけて演奏していた場合、音は漏れませんが振動が壁や床を伝わってしまい、苦情が来るケースもあるでしょう。

子どもの足音も、音は防げても「ドン」といった衝撃は防げません。
音とともに衝撃や振動を防ぎたい場合は、衝撃吸収の効果がある建材を使って工事をしましょう。

まとめ

音は近所トラブルの原因になりやすいため、楽器を演奏したり子育てをしていたりする場合は、防音リフォームを行っていると安心できます。
また、窓を変えるだけでも外からの音が一定量カットできて、ストレスが軽減できる可能性があります。

リフォームを検討している場合は、リフォームの目的や予算を明確にしたうえで、リフォーム会社に相談してみましょう。

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