ハーフユニットバスの特徴は?知っておきたいメリットとデメリット
一日の疲れを癒す場所の1つに浴室があります。
浴室は作り方によって大きく3つの種類に分けられます。
ユニットバスと在来浴室とハーフユニットバスです。
今回は3つの浴室の違いを解説しながら、ハーフユニットバスの特徴やメリット、デメリットを解説していきます。
3つの工法がある浴室づくり
浴室づくりは大きく分けると3つの種類に分けられます。
それぞれの特徴を簡単に解説します。
ユニットバス
現在の家づくりで主流となっているのがユニットバスです。
約60%の新築住宅が浴室をユニットバスで作っています。
ユニットバスでは天井や壁、浴槽、水栓といったものが全てパッケージ化され工場で生産されます。
工場で作られた部材を建築現場に持ち込んで組み立て、浴室を作り上げます。
ユニットバスはシステムバスとも呼ばれ、規格に沿って作られます。
短い工期で作り付けられるメリットがある反面、規格に合わないと設置できないというデメリットがあります。
在来浴室
ユニットバスが作られる前は、全ての部材を現場で作り付ける在来浴室が一般的でした。
木材や石材、タイルなどを使い職人さんが作り上げるため、自由度が高く好きなデザインの浴室が作れます。
ユニットバスに比べると防水性が劣る部分があり、基本は住居の最下層に設置します。
万が一水漏れを起こした場合、上層階に在来浴室があるとその下に水漏れの被害が及ぶためです。
全てを一から作り付けていくため在来浴室は工期がかかりますし、全てオリジナルで作るため手間もかかります。
ハーフユニットバス
ハーフユニットバスは、ユニットバスと在来浴室を組み合わせた浴室と考えると分かりやすいでしょう。
防水性に優れたユニットバスと、自由度が高い在来浴室を組み合わせることで2つの工法の良いところが合わさります。
そのためハーフユニットバスは通常下半分がユニットバス、上半分が在来浴室の工法で作られます。
在来浴室に比べると自由度は劣りますが、それでも上半分は好きな素材、好きな形で作り付けられます。
屋根の形状の問題でユニットバスが導入できない場合でも、ハーフユニットバスなら導入可能です。
ハーフユニットバスのメリット
ここからはハーフユニットバスが持つメリットについて目を向けましょう。
水が直接触れる部分はユニットバスと同じように規格に基づいて作られ、しっかりと防水処置がされるため、水漏れの心配はほとんどありません。
また一部は工場で作られた部材を使うため、コストも在来浴室に比べると抑えられます。
また上半分は自由度が高い在来浴室の工法で作るため、自分が好きな建材が使用できます。
ヒノキを使えばその独特の香りに癒されます。
気に入ったタイルを並べることも可能です。
規格通りに作られるユニットバスでは、規格外の形状の浴室が作れませんが、ハーフユニットバスの場合、壁や天井の形状がユニットバスの規格に合わなくても導入できます。
例えば天井高が取れずユニットバスが導入できない場合でも、ハーフユニットバスであれば可能です。
2階以上の上層階に自分が好きな素材の浴室を作りたい場合にも、ハーフユニットバスなら叶えやすいでしょう。
ハーフユニットバスのデメリット
完全に防水処理されるユニットバスに比べると、やはりハーフユニットバスの防水性は完全とは言えません。
ユニットバスと在来浴室のつなぎ目部分などは、しっかりと防水処置を施さなければ水漏れが起こる可能性があります。
また、上半分は自由度が高いため、こだわり過ぎるとコストが高くなる危険性があります。
一般的に在来浴室よりはコストを抑えられますが、デザインにこだわり過ぎた結果、在来浴室と同等の費用がかかる場合もあります。
ただし、ハーフユニットバスを取り扱うメーカーや商品数は少なくなっていますので、要注意です。
費用については、事前に予算を決め、収まるようにする必要があるでしょう。
下半分についてはユニットバスと同様に、ある程度規格通りで作り付ける必要があります。
ただ、ハーフユニットバスはサイズ変更が可能な場合あるため、ユニットバスほど規格を気にする必要はないでしょう。
まとめ
ハーフユニットバスは、ユニットバスと在来浴室の良い部分を上手に組み合わせた浴室です。
天井の形や高さなどが原因でユニットバスが入らない場合でも、ハーフユニットバスにすることで防水性がある浴室が作れます。
一方でハーフユニットバスは、ユニットバスほど防水性が優れてはいないため、施工実績が豊富な業者に依頼する必要があるでしょう。
どのようなデザインが良いかある程度提案力もあるプロに相談することで、好みに合った浴室づくりができますよ。
ハーフユニットバスの設置を検討する場合は、メリットやデメリットを踏まえて提案をしてくれるプロに相談してみてくださいね。