お役立ちコラム

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外壁塗装は中塗りと上塗りの間隔で仕上がりが大きく変わる

外壁塗装は「塗料を1回塗って終わり」というイメージが強いため、工期は早く終わると思う人は多いでしょう。
しかし、きれいな外壁塗装に仕上げるためには、塗料を数回塗る必要があるため、施工完了まで時間がかかります。

工期を早く終わらせて利益率を高める業者もいますが、外壁塗装は中塗りと上塗りの間隔を考えて作業しなければ仕上がりに大きな差が出ます。

外壁塗装で後悔しないために、中塗りと上塗りの間隔について詳しく解説します。

外壁塗装は中塗りと上塗りの間隔で仕上がりが大きく変わる

外壁塗装の流れとは

外壁塗装は作業に関する打ち合わせ後、近隣に迷惑がかからないように業者がご挨拶に伺うところから始まります。

その後、施工しやすいように外壁の掃除や養生、足場の組み立てといった下準備をします。

外壁塗装は、基本的に3回塗ります。

  1. 下塗り
  2. 中塗り
  3. 上塗り

外壁のひび割れがひどい時は、下塗りを2回塗るケースもあるため、状況によっては4回塗り以上の現場もあります。

外壁塗装の中塗りと上塗りの役割は?

外壁塗装で重要となるのが、中塗りと上塗りを2回に分けて塗装することです。
下塗りは次に塗る塗料の密着性を高めるために必要ですが、なぜ「中塗り」が必要なのでしょうか。

中塗りと上塗りは、次の2つの役割があります。

仕上がりをきれいにする

外壁塗装で欠かせないのが、下塗りと上塗りの間に行う「中塗り」という工程です。
基本的に中塗りは上塗りと同じ塗料を使うのですが、塗料は粘り性が強いため「下塗り→上塗り」の流れで塗装するときれいに仕上がりません。

塗料の特徴である粘り性によって、1回の塗装ではムラができてしまうのです。
もちろん、塗料を薄く塗って上塗りすることも可能ですが、塗料が薄い分、色艶がきれいに現れないでしょう。

中塗りと上塗りの2回に分けて粘り性の強い塗料を塗装することで、美しい見ための外壁塗装を仕上げられます。

塗料の性能を高める

塗料の多くは、中塗りと上塗りの2回塗装を前提にして商品を販売しています。
下塗り後、2回に分けて塗装することで塗料が持つ防水性や耐熱性、防カビ性といった性能を高めます。

塗料は「塗る→乾燥→密着」をすることでひとつの商品となり、一般的に中塗りと上塗りは同じ塗料で外壁塗装します。

外壁塗装は中塗りと上塗りの間隔が重要か

外壁塗装は「下塗り、中塗り、上塗り」をセットとしており、基本的に同じ塗料を使う中塗りと上塗りも別作業として行います。

塗料の種類によって塗料の料や乾燥時間が定められており、中塗りと上塗りの間隔が短いと塗料の性能が発揮されません。

多くの外壁塗装では、1日1回の工程で作業をします。

1日目:下塗り
2日目:中塗り
3日目:上塗り

外壁塗装は天候に左右されるため、雨の降らない日を狙って3日かけて行います。

気温が高く塗料がすぐ乾く季節であれば、1日に2回塗装するケースもあります。
ただし、2回目の塗装は乾燥時間をしっかり取って行うのが基本のため、中塗り後にすぐ上塗りしている場合は気をつけましょう。

乾燥時間は長い方がいいの?

外壁塗装の中塗りと上塗りの間隔が長いほど、きれいに仕上がるのではと思いますが、実際は違います。
外壁塗装の乾燥時間が長いと乾燥中にホコリやチリなどが付着してしまい、上塗り時に異物を巻き込んでしまうためデコボコとした仕上がりになります。

中塗り後、天候が悪くなったりして間隔が空いたとしても、あまり長く放置するのは避けた方がいいでしょう。

外壁塗装の中塗りと上塗りの間隔が短いとどうなる?

外壁塗装の中塗りと上塗りの間隔が短いと、一体どんなデメリットがあるのでしょうか。

外壁塗装後の劣化が早まる

外壁塗装は湿式工法といって、3回の塗装の間に乾燥時間を設けなくてはいけません。
乾燥時間は塗料が定める乾燥時間を守らないと、塗料の剥がれや膨れが目立ってきます。

中塗りと上塗りの間隔が短いことによる塗装の劣化は、施工直後ではなく数年してから劣化が現れます。
もし施工した外壁塗装で保証期間があるなら対応してもらえますが、保障が切れていると新規施工が必要です。

本来であれば10年はきれいな外壁を保つはずだったのに、乾燥時間が短かったために5年というスパンで塗り替えが必要となるケースもあるでしょう。

外壁塗装の表面にムラができる

外壁塗装の仕上がりは職人の腕の他、塗料メーカーの仕様を守りながら施工することで、ムラなくきれいに仕上がります。

中塗りと上塗りの間隔が短いと、上塗りの塗料が下塗りの塗料に少し吸収されてしまうため、塗料本来の色艶が発揮されません。
さらに、中塗りがしっかり乾燥していなかったことから、上塗りする際に乾いていない塗料が剥がれてムラが生じます。

外壁塗装は、各塗装の乾燥時間を塗料メーカーの指定時間を守る必要があります。

まとめ

外壁塗装は、中塗りと上塗りの間隔が仕上がりに大きく左右します。
乾燥時間は短くても長くても正しくないため、施工時は十分注意しなくてはいけません。

世の中には、工期短縮のために乾燥期間をきちんと設けない業者もいます。
外壁塗装を依頼する際は、業者選びが重要です。

株式会社LSPでも外壁塗装を行っているので、ぜひご利用ください。

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